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執筆者の写真マイケル

幹事様はインド人②


ガンジス川

インド:ガンジス川

翌日彼は、再び一人で店にやって来た。

航空券は、エミレーツ航空(UAEの航空会社)に決定した。中東系の航空会社はヨーロッパ路線への乗り入れが良く、料金がリーズナブルな上、サービスにも定評があり人気も高い。スケジュールも日本を夜または深夜出発(深夜便は羽田路線)し、ヨーロッパへは午前中もしくは遅くとも午後の早い時間には到着できる。

3月3日 EK319 成田22:00発ードバイ04:15(3月4日)着

3月4日 EK073 ドバイ08:20発ーパリ13:30着

3月10日 EK074 パリ15:35発ードバイ00:20 着(3月11日着)

3月11日 EK320 ドバイ発02:40発ー成田17:25着

この日程の航空券で、GO!!が出た。当初の6泊8日から1日伸びて6泊9日になるが、出発日のフライトが22:00発で、成田へ20:00に行けば良いため、出発日の日中は、バイトや研究室の予定が組める。6泊8日の希望にできるだけ寄り添える形になった。

エミレーツ航空

エミレーツ航空

国際線の航空券を予約する際に必要なもの、それは、パスポート通りの名前と性別のみ。シンプルだがパスポート通りというのが曲者で、姓(last name=familyname=sur name)/名(first name=given name) の順序が違ってもいけないし、スペルが1文字でも違ってもいけない。性別ももちろんだ。これらが、間違ってチケットが発券されてしまうと、パスポートの名前とチケットの名前が異なるため、同一人物と見なされず、飛行機にも乗れないし、修正もできない。基本的には、買い直し、新しくチケットを正しい名前で予約し、発券しなければならない。追加の費用も発生してしまうのだ。最悪、出発できないという悲劇につながる。予約する際、入力ミス等がないように、細心の注意を払う。そして、何度もパスポートと相違がないかお客様にも確認する。特に、外国籍のお客様の名前には慣れていないこともあり、入力ミスが起こり易いため、さらに注意をする。

「旅行に行かれる方の皆様分のパスポート通りのお名前を下さい。」

Akshay Kumar(アクシャイ・クマール;仮名) インド人の彼は、申込み用紙に自分の名前をそう記した。当時、私が働いていた旅行会社の申込み用紙のフォーマットは、姓名の順になっていたので、私は、当然クマルさんが名前だと思っていた。その他のメンバーの名前もつらつら記していく彼。そして、その時、私は仰天した!!!!!

なんと!!!!彼以外のメンバーの名前は、全員、日本人だったのだ!私は、てっきりインド人のメンバーの卒業旅行だと思い込んでいたので、予想外の見慣れた名前に拍子抜けし、わざわざインド人の彼がどうして幹事をしているのか疑問に思った。

「どうしてクマルさんが、幹事なんですか??」

「みんな研究がとても忙しくて、ここに来られないし、私が一番年上だからです。」

クマルさんは、普通にめっちゃいい人で責任感の強い人だった。きっと、彼も研究は忙しいに違いないし、日本人の彼等と違って、フランスのvisaを申請するため、フランス大使館へ行かなくてはならないし。visaを申請するために書類作成や必要なことを調べるにも時間を要するはずだ。私は、この時、心の中でクマルさんとタッグを組むことを強く決意した。快適な旅を、思いに焼きつけることができる旅を計画しようと。

エッフェル塔

パリエッフェル塔

クマル&マイケルの戦いは続く。。。。待ってろフランス!

Smiycle

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