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執筆者の写真マイケル

幹事様はインド人④


タージマハル

タージマハルを別角度より

『アクシャイが名前なら、クマルは名字になりますか??』『パスポートの名前の表記は、KUMAR/AKSHAY MRでしょうか?そうなら、チケットは取り直しをしなければなりません。』

希望価格の空席がなくなっていたこともあり、私は、矢継ぎ早に質問をした。気が急いていた。エミレーツ航空のチケット予約画面を何度も何度も見直したりしていた。

『いえ。パスポートの順番は、これでいいんです。私が書いた通りのはずです。AKSHAY KUMARの順番です。 』

『???』

『このままで大丈夫なはずです。念のため、家に帰ってパスポートを確認します。』そう言い残してクマルさんは、帰って行った。

インド国旗

インド。

奥深く、未知数の国。

数時間後、クマルさんからメールと電話がきた。『家で確認してみましたが、やはり名前の順番はそのままで大丈夫でした。メールにパスポートの画像を添付したので、確認してみて下さい。』

早速、メールを確認した。私宛に来ているメールをクリックし、画像をみる。

確かに、AKSHAY KUMAR となっていた。しかし、姓と名に分かれていなかった。パスポートの名前の欄にAKSHAY KUMARとなっていたのだ。AKSHAYとKUMARの間にスペースは存在したが。

『???』

名字がない。姓がない。その時、日本人の私には想像がつかなかった。AKSHAY KUMAR /MRと入力すべきだったのか。判断がつかず、エミレーツ航空に直接電話して、ことの顛末を話した。

『AKSHAY /KUMAR MRで予約して頂いて問題ありません。』

心の中で、激しく!ガッツポーズをした。よかった、間違いなく、飛ばせる。あとは、VISAを突破するのみだ。自信を持ってクマルさんへ、メールの返信をした。

『パスポート確認しました。お名前、問題ありません。』

これは、後々調べて知ったことだが、インドはカースト制度の影響で、名字(姓)をあえて名乗らない人が多く(姓で身分が別れているため)、初対面の人に向かって、名字を聞くことも文化としてないらしい。なので、公的なパスポートや免許書などにも、姓を表記しないことが多くあるそうです。クマルさんのクマルは、実はミドルネームで、インドではかなりポピュラーであり、石を投げればクマルさんに当たると言われる程。きっと、日本では姓/名が当たり前で、何度も聞かれたであろうから、クマルさんも、クマルを名字のように使っていたのだと思います。自分の無知を痛感しました。1件1件の問いあわせの発見が、勉強で、喜びで、丁寧にオーダーを仕上げて、形にしていくことで、多くのことを学び、パワーアップします。

さぁやっと、スタートラインだ!

飛ばすぞ!パリまで!

Smiycle

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