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執筆者の写真マイケル

映画ばかり


映画

最近、幸運にも、映画について書く仕事を2本もらった。そのため、ここ最近は映画ばかり見ている。そして映像に疲れてきたら、本を読む。感情や情景をインプットばかりしていて、アウトプット、詰め込んだものは、まだ、書き出せていない。ぎゅうぎゅう詰めのソーセージ状態。

映画の波は、5月の後半に突然訪れた。ある友人に目黒のミニシアターで『ニューシネマパラダイス』がやっているよと言われたことに端を発する。結果、私の心を掴んで離さない映画との出会いとなった。

シアター

自分の中に芽生えた、『ニューシネマパラダイス』の熱を、誰かに伝えたいとまた違う友人を食事に誘い、渋谷駅のマークシティの裏にある、静かな焼肉屋で、その日特売になっていた冷酒を飲みながら、切々と話した。

『知ってるよ、名作中の名作じゃん、あれは。』

クールビューティーで聡明な彼女は答えた。流石!と彼女にまた一つ感心して、今まで、知らずに34年間生きてきた自分が、損した気分になったのと、意気揚々と話していた自分が、なんだかちょっとだけ、恥ずかしくなった。

それから数日後、彼女は、『ギルバートグレイプ』と『ショコラ』という映画を教えてくれた。すぐ、2本とも見て、『ニューシネマパラダイス』ほどのインパクトは生まれなかったが、いい映画だった。そうこうしながら過ごしているうちに、映画の記事の仕事がきて、映画を見続けている。

『ニューシネマパラダイス 』。味のあるおじさんとやんちゃなガキんちょが、壮大なテーマを創り出す。音楽がまたいい。シチリアの海も。少年から青年へそして。

生まれ育った、島の小さな村から旅立つシーンのアルフレード(おじさん)の言葉が美しす

ぎて。

『自分のすることを愛せ。子どもの頃、映写室を愛したように。。。』

『ニューシネマパラダイス 』から、はじまった映画熱は留まることを知らず、『バクダッドカフェ』『ジュリエットからの手紙』『かもめ食堂』『今夜ロマンス劇場へ』『マダムインニューヨーク』『ヤコブからの手紙』『ボンジュール・アン』『ルージュ』『サイドウェイズ 』などなど。見続けている。

『バクダッドカフェ』、ものすごくよかった。アメリカのルート66。砂漠の乾いた空気と夕日と、音楽と愛と。

映画記事の作成のため、TSUTAYAを訪れた。最近は、ネットで簡単に映画を見ることができるが、ズラーッと並んだ作品から何を見るか直感的に選ぶのも好きだ。本もそうで、本屋で漠然と選ぶのが好きだったりする。何気なく選ぶ映画や、本は、自分も気づいてない欲求をそっと教えてくれたりするから。

目移りすることも、多く。あれも見たい、これも読みたい状態になってしまうこともしばしばで、時間が足りないなぁ。とぼんやり思ったりする。

そう言えば、20歳の頃、これまた友人の勧めで見た映画、『アメリカンヒストリーX』で、忘れられない言葉がある。

『怒りにまかせるには人生は短すぎる』

あの頃は、この言葉の意味がよく分からなかった。でも、今は、何と無くわかる気がする。

映画ばかりにしたって、きっと人生は、短すぎるのだから。

Smiycle

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