『Just because you are right,does not mean,I am wrong.
You just haven't seen life from my side.』
〜あなたは正しい。でもそれは、私が間違っているという意味ではない。ただ、あなたは私の立場から物事を見ていないというだけだ。〜
ある日、夫婦喧嘩をした姉から、まさしくこれだなぁと送られてきた格言です。
姉はポツリと。
『みんなに優しい格言だなぁ』と言いました。
『Yin and Yang』とは、『陰と陽』という意味です。古来から、東洋医学では、「陰極まれば陽になり、陽極まれば陰になる」とも言われるように、陰と陽のバランスが大事であるとされてきました。医学的分野だけでなく、道徳的な側面から、孔子もこの『中庸』を説いています。
最近、仕事の依頼で東洋医学のお灸について記事を書きました。東洋医学、自然治癒、不定愁訴などについては、双子の二人の姉が、鍼灸師とピラティスインストラクターであることから、よく3姉妹で話題になっていたトピックでしたが、記事を書きながら調べるうちにさらに意識深まり。
今回は、中庸について。
陰と陽のバランスが保たれている状態を『中庸』と言います。
写真;ロックスオブバランス
『過ぎたるは猶及ばざるが如し』中庸を伝える、ことわざです。何事も偏りは良くないということです。
東洋医学は、自然治癒に重きを置き、西洋医学は、外科的に体を変化させていきます。漢方と薬の違いもここにあります。東洋医学の針や灸は、体の血の巡りの経路を刺激し、流れをスムーズにすることにより、自然治癒を高め、体の内側からアプローチします。西洋医学では外科手術など、体の外側からアプローチします。もちろん、目的は、同じで、体を健康にすることにあります。
記事を書きながら、昔何かで読んだ、日本庭園と西洋庭園の違いについての評論を思い出しました。その評論の中にも東洋医学と西洋医学の考えと通じるところがあって、物事は色んなところで繋がっているものだと思いました。日本庭園も西洋庭園もどちらも美しいです。
物事を見るには、この『中庸』の観点がとても重要なのだと記事を書きながら感じました。東洋医学の考えもとても素晴らしいですが、西洋医学もまた、同じく素晴らしいです。どちらか一方の視点だけで物事を判断することに気をつけようと感じました。
最初の格言然り。
中庸を大切にし、優しく、強く、まっすぐでありたいと思う今日この頃です。
Smiycle