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執筆者の写真マイケル

どん太が逝きました。


2019年11月17日の午前3時。どん太が、「ふぅーふぅー」と大きな息を吐いて、逝きました。余命宣告から、本当にあっという間。最後の方は、自分で立ち上がることもできず、苦しそうな息づかいだったので、ほっとしたのと同時に、寂しさが押し寄せてきました。

大好きな父と母に看取られて、どん太はとても幸せだったと思います。父は、どん太が弱ってから、12日ほどトラックに乗るのを辞めました。長距離トラックの運転手なので、一度仕事に出てしまえば、5日〜7日は家に帰って来られないからです。どん太の目を見ると、仕事に行く踏ん切りが、つかないようでした。父は、仕事を休むことに罪悪感を感じていましたが、私はそれでいいと思っていました。

どん太が息を引き取る前の、最後の夕暮れ時。穏やかな時間でした。私は、死期を悟っていたので、尊いと感じ、この時を眺めていました。

どん太は、家の裏の果樹園に眠っています。先代のドンもここにいます。私たちの声が聞こえ、匂いを感じ、彼らが安心できる場所。どん太の大好きだった冬の季節にはみかんが実り、夏になればブルーベリー、秋口にはザクロが実ります。春には満開の花が咲く。もう少し年月が経てば、ザボンも実る。姪っ子たちが、その実をもりもりと食べます。どん太の生命が新しい若い生命のエネルギーへと浄化していきます。

私は、この果樹園が大好きです。

どん太。たくさんの笑顔をありがとう。

また、いつか。

Smiycle

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