旅人もいろいろ。旅先もいろいろ。そして、旅する理由も十人十色。
本日もまた、ビールにまつわる旅の手配のお話です。
1組の優しそうな、カップルがご来店。この日もまた、空いている店内。
「いらっしゃいませ〜。ご用件お伺いします。」から始まる会話。
男性が口をひらいた。「ダブリンのツアーってありますか?」
ダブリンは、アイルランドの首都。アイルランドは、イギリスの横にある島国です。北欧の島国アイスランドと時々混同してしまう、「アイルランド」。断崖絶壁の迫力ある自然美や、牧歌的な長閑な風景、クラシカルで味のある街並み。魅力がたくさんある、アイルランド。
日本からの直行便はなく、イギリスのロンドンで乗り継ぎます。ロンドンから首都ダブリンまでは、1時間半程で着きます。
「ダブリンのツアーですね、、、、ちょっとお探しします。」
パリ、ロンドン、ローマ、バルセロナ など、ヨーロッパの王道たちと比べて、ダブリンのツアーは、あまり目にしたことがなかった。机の上に置いてあった、イギリスのパンフレットをパラパラとめくっていると、ひっそりとダブリンのツアーがのっていた。ツアーと言っても、航空券とホテル、ホテル⇄空港の送迎がパッケージ化されたもので、基本はフリープランのツアーだった。
「ありました。ダブリン6日間、基本的にフリーですけども。」
「あ。これでいいです。申し込みお願いします。ハネムーンなんですよ、実は」ニコニコ顔で男性が話す。隣に座る女性もニコニコ。
「え!珍しいチョイスですね、ダブリン。渋い!!」
「ギネスが好きで。お互い、絶対ここにハネムーンで行くって決めてました。」
そうです。
アイルランドは、ギネスの発祥の地。
「そういうことですか。素敵ですね。」私もニコニコ。
ダブリンの渋いアイリッシュパブで、ギネスを飲みながら寄り添うふたり。絵になるなきっと。
旅とお酒には、ロマンがつきもの。
Smiycle
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